奮戦記
【07.05.19】損保の保険金不払い――特約で47万件、349億円!
保険金の不払い問題をめぐっておこなわれた、昨日の財務金融委員会の参考人質疑で、日本損害保険協会の石原邦夫会長(東京海上日動火災保険社長)は、損保の自動車保険特約などの保険金不払いが4月末時点で、26社で47万件、349億円になることを明らかにしました。
また、医療分野など第三分野での不払いは、21社で5760件、16億円にのぼることも認めました。驚くべき金額です。これは当然、ただちに契約者に支払うべきです。
私は、不払いの原因を追及しました。
石原氏は、不払い問題の原因として、保険自由化・規制緩和による商品の複雑化、損保業界の医療分野への参入に、システムや人的な対応が不十分だったと述べました。
生命保険協会の斎藤勝利会長(第一生命保険社長)は、不払いの原因について、保険契約者に保険金を請求してもらう意識の徹底が欠けていたとのべました。
そのうえで、生保業界の対応として、9月ごろまでに追加で支払うべき契約を特定し、「遅くとも11月ごろまでに支払いを完了する」という考えを示しました。