奮戦記
【03.06.06】財金委で保険業法の改悪=保険金カットを追及
今日は、財務金融委員会で保険金や年金をカットする保険業法改悪案について、竹中大臣に質問しました。
前回、私が要求して金融庁が提出してきた金融審議会の第二部会の「議事録」によると、会長と事務当局以外で発言しているのは10人です。
そのうち、はっきり賛成意見をのべているのは、たった2人しかいません。反対意見を述べいるのは6人です。
したがって、内容のうえでは「了」とされていないことは明らかです。
それなのに竹中大臣は、「金融審で行政として作業をすすめることは了とするとされた」と開き直りました。
まず、議論の冒頭で、高橋委員は「まさか一回の会議で了承をとりつける、あるいは、とりつけたとする形式的なことはないと思うんですが……」とクギを刺しています。
また、原委員が「この会は今日で終わるのですか。いろいろな議論が出ましたけれども、もう一回おやりになるのか」と聞いています。
これにたいして、堀内部会長は「私がいただいているト書きによりますと、事務局と私が相談しながらというかたちになっておりますけれども、皆さんがご了解いただくということを前提にしてやっております。それでは時間が参りましたので……」と言って、まとめに入ろうとしました。
ところがその後、池尾委員から「金融審議会がエンドース(支持)した政策であると言われると困るというのがいまの状況ではないかということですね。金融審議会としてこの政策をエンドースするということであればもっと議論が必要である……」と述べています。
これにたいして、堀内部会長が「ここは結論を出す場ではないということでございまして、……。したがって、事務局がどう動こうと勝手でございますと言われてしまえばそうですけれども」こう言って、「それでは、時間が参りましたので……」ということで終わっています。
勝手にやるならどうぞ、というのが結論だったのです。どうしてこれが「了とする」となるのでしょうか。そんなものではありません。
多数が反対だった。だから、「皆さんが了解する」という筋書き通りすすまなかったのです。だから「勝手にやらせていただく」というしかなかったのです。
なぜ、そうなったのでしょうか。河野信用課長が、こう発言しています。――「行政としまして、今、与党手続きも進行中でございますので、行政の責任においてそういったものに対して対応していかなければならないということはございます」。
要するに、審議会ではまとまらない。反対が多数だが、与党の自民党がやれというので、勝手にやらせていただく。そういうことではなでしょうか。
ほんとうにあきれました。――「社会的な認知」も得られていない。審議会でも合意がなく反対が多数。与党内でも異論がある。……
それにもかかわらず、強引にすすめている。これが、実態だということがはっきりしました。
参議院本会議での有事法制の採決強行に反対する議面集会がひらかれ、志位委員長があいさつしました
今日の参議院本会議で、有事法案が自民党、公明党、保守新党の与党3党と、民主党、自由党の賛成多数で採決が強行されました。
これに抗議して、参議院議面での集会が開かれ、日本共産党の志位委員長が次のような報告をしました。
――国会論戦で明らかにしてきたように、有事3法案は、アメリカが引き起こす海外での先制攻撃の戦争に、自衛隊が公然たる武力行使をもって参戦し、罰則付きで国民を強制動員するというところに、危険な本質があります。
憲法9条を正面から踏みやぶるこの歴史的暴挙にたいして、強い怒りをもって抗議したいと思います。
有事法案は強行されたが、たたかいは続きます。
周辺事態法とともに、有事法制の発動を許さないたたかいが、きわめて重要です。
国会では強行されたが、国民のなかでは歴史的悪法にたいする批判は根強い力をもっています。
昨年春以来、全国各地で幾度となくとりくまれた数千、数万という規模での反対集会、全国各地での自治体からよせられた批判の世論と運動が、この悪法の強行を1年以上にわたって阻んできたことに、それがはっきりと示されています。
韓国、中国をはじめ、アジア各国からの憂慮も根強いものがあります。
日本国民のたたかいによって、また東アジアの平和と安定を築く外交努力によって、この悪法の発動を未然に防ぐ条件はあります。
イラク戦争をめぐっても、世界では、国連憲章の平和秩序を守り、発展させようという流れが、力強い多数派を形づくっていることがしめされました。
この流れを、新しい世紀に大きく発展させるための努力が必要です。この歴史的悪法の発動を許さず、これを廃止することをめざして奮闘しようではありませんか。
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