奮戦記
【06.02.01】求人が「改善」したと言っても非正規雇用が増えただけ
昨年12月の有効求人倍率が発表されました。
それによると、前年比で0.01ポイント改善し1.00倍となりました。
1倍に達したのは、バブル崩壊直後の1992年9月以来、13年3カ月ぶりのことです。
しかし、その内実を見ると、決して手放しで喜べないものがあります。
雇用形態別にみると、正社員は依然として0.65倍と低い水準にとどまっています。これに対して、常用的パートタイム労働者は1.41倍となっています。
新規求人数(70万6294人)のうち正社員の割合は44.9%で、1年前と比べても0.6ポイント下がっているのが実態です。
厚労省も「正社員を望んでも非正社員の求人しかないことも考えられる」と分析しているようです。
結局、求人が増えているのは非正規雇用なのです。正社員になれる人とそうでない人の格差は広がる一方です。
財界・大企業は、安上がりの労働者である非正規雇用にどんどん置き換えています。
それを、小泉内閣が労働法制の改悪で後押ししています。これでは、貧困と格差は広がる一方ではないでしょうか。