奮戦記
【03.06.02】盗まれた通帳で預金が引き出される被害が急増中
今日は、盗まれた通帳で銀行から預金が引き出されるという被害が増えていると、被害者や弁護士の皆さんからの訴えがあり、党としてお話をお聞きしました。
要請に来られたのは、「銀行預金過誤払訴訟原告団」世話人の方々と、「預貯金過誤払被害対策弁護団」の代表の方々です。今日は、新たに20名が提訴したため、合計原告数はほぼ100人になっています。
盗まれた預金通帳で、他の人が預金をおろしに来ても、銀行がやすやすと支払ってしまう。――これは、どう考えてもおかしいと思います。
平成10年(1998年)頃から、いわゆるピッキング等により侵入窃盗事件が急増し、窃盗した通帳を用いた預金の引き出し(過誤払い)の被害が多発しているといいます。
このことは、これまであまり知られていませんでした。
最近の犯人グループのやり口は、預金通帳を盗み出して、通帳の裏側に押印されている印影(副印鑑)をスキャナーで読みとり、払戻請求書に転写することによって、届出印と告示した印影をつくり、本人になりすまして預金を引き出すのです。
問題は、銀行の対応です。銀行は、このような事件が多発しているにもかかわらず、まともな対応をしてきませんでした。
届けられているのと同じ印鑑の形のものが押されていれば、支払っても銀行に過失はない、という態度をとっており、過誤払いの責任をまったくみとめないのです。
このような被害は、ほんらいあってはならないものです。
被害者に責任はいっさいないのですから、どこに原因と責任があるのか究明されるべきですし、きちんと補償されなければなりません。
今後、追及していきたいと思います。
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