奮戦記
【08.06.03】財金委で質問――大銀行の「穴埋め」を、なぜゆうちょ銀行が
国会同意人事である預金保険機構理事長の永田俊一氏が再び候補となっていることに関し、衆院財務金融委員会は永田氏への参考人質疑を行いました。
日本共産党からは、私が質問に立ちました。
私は、郵政民営化でゆうちょ銀行が預金保険機構への加入を義務付けられた問題を取り上げました。
預金保険機構は金融機関の破綻に備え、政府・日銀・民間金融機関の出資で運営されています。
永田氏はゆうちょ銀行が年間約500数十億円もの保険料を新たに負担する試算を示しました。
この間の金融破たんで、預金保険機構の責任準備金の残高は3月末で約1兆4千億円の赤字となっています。
私は、銀行への公的資金の投入などでできた赤字を、ゆうちょ銀行の保険料で穴埋めするのは筋が通らないとして、永田氏の見解を求めました。
永田氏は、「そういう意見もあるが、民間金融機関は加入することになっている」と負担を当然視しました。
私は、「ゆうちょ銀行の保険料負担は、銀行の経営破たんに関係のない貯金している庶民の負担になる。大銀行の保険料負担をふやし、赤字を解消する仕組みをつくるべき」ともとめました。
また、今日、衆院・参院の議院運営委員会で、同じく国会同意人事である日本銀行政策委員会審議委員候補の池尾和人慶応大学教授から所信聴取し、質疑を行いました。
両氏をふくむ国会同意人事は、6日の衆参本会議で採決される見込みです。
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